2015年5月31日日曜日

馬場戦を終えて・・・

看護科4年の中井柚香です。

この度、全日本医歯薬学生馬場馬術選手権において、個人としては優秀選手賞を、団体として2位をいただくことができました。

そして・・・本日は非常に多くのOBOGの皆様にお越しいただき、誠にありがとうございました。
お恥ずかしいことに、自分自身のことにとらわれ、お帰りの際にご挨拶しそびれてしまった方々がいらっしゃるのが心残りです。本当に申し訳ございませんでした。



自分自身の演技を振り返り、賞に見合う内容であったかに関しては色々と思うことがあります。ですが、人生最後となる馬場戦において賞をいただけたことは、素直に嬉しく思います。
3年連続の出場、素晴らしいコーチの下で素晴らしい馬たちに付き合ってもらい存分に練習させていただける環境、さらに当日には一番いい馬に乗せていただき……自分がいかに恵まれているか、どれだけ運のいい奴か、改めて身に染みる1日となりました。
自分を取り巻く全てに、感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。


以下、長くなるので、読んでくださる方だけもう少々お付き合いください。


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今年の馬場戦で賞をいただけたことは、私にとって2つの観点から非常に意味のあることです。

1つは、馬に乗るということに関する自分の中での変化、もう1つは、看護の部員としてです。

まず、1つ目に関して。
これが自分にとって最後だと臨んだ昨年度の馬場戦では、本当にひどい演技しかできず非常に悔しい思いをしました。
昨年のそのとき、自分の後に騎乗した他大の先輩が、馬に話しかけながら準備運動をしているのを見ました。私はそれを見て、ハッとしました。馬に乗っているのに私は自分のことしか考えていなかった。馬と一緒に演技するってどういうことだろう……。「私、馬に乗る失格ないな」「馬が好きだなんてよく言えたな自分」って、本当に落ち込んだのを昨日のことのように鮮明に覚えています。
技術的な問題から今でも馬に優しい乗り方には程遠い私ですが…。その出来事から私の中で、乗せてくれている馬の存在に対する意識が変わりました。具体的にどう変わったか、というのを言葉にするのはとても難しく、上手く表現できないのですが…とにかく大きく変わりました。その後1年間は、"馬に乗る"ということについて考えなおさなければという想いで自分と向き合ってきました。馬と向き合ってきました。だからこそ、今回の賞は自分にとって、とても意味のあるものです。
文章力がつたないのですが伝わるでしょうか…
今、改めて。馬、大好きです。馬に乗るの楽しいです。
今日は、私を乗せてくれたポートマジンに本当に助けられました。この場を借りて、ありがとう!!

卒業まであと10ヵ月(驚き!)、これからも馬に乗り続けたいし、できるだけ長い時間を馬と共に過ごしたいです。そして後輩にも、馬乗るの楽しい!って思ってほしいです。

そして、2つ目に関して。
看護の部員が増えている今、嬉しさ半面、自分の部活への参加スタイルが与える影響について悩むことが非常に多くあります。現状、私は4年生でありながら常に馬場にいる存在であると自負しておりますが、実際看護の3、4年生が部活動へ参加することは厳しく、後輩が"中井はできていたのに"という目で見られるのではないか、そうであっては欲しくないと思いながら、日々過ごしています。
今日、看護の後輩が初めての馬場戦に出場しました。私は、彼女の馬場戦にかける想いがどれだけのものか、昨年出られずどれだけ悔しい想いをしたかを知っていました。だから今日、彼女にとって最初で最後になるであろう馬場戦に、選手として出られて本当に良かったという気持ちと、実力を出し切っていい思いをしてほしいという想いで彼女の演技を見守っていました。
終わってみて、その内容に彼女は納得していませんでした。そして、来年も頑張りたいと言ってくれました。実際にそれが可能かどうかは、まだ分かりません。物理的に無理かもしれないし、可能であってもかなりきついと思います。
でも、私はその言葉を聞いてとても嬉しかったし、とても誇りに思いました。
試合に出たい部員がいて、でも学業があって…後輩がそういう状況におかれたとき、中井がやっていたからもしかしたら可能かもしれないという希望になれば。それはとても意味のあることだと思います。


話が本日の馬場戦とはズレてしまいましたが…
試合を終えた今の心境。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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